いま、100円ショップ業界の急激な技術革新が、従来の文房具業界を大きく揺るがしている。かつてブックカバーやブックエンドといった人気読書グッズは、老舗文具店や書店で数百円から数千円を支払って購入するのが当たり前だった。しかし、ここ数年で100円ショップの製品精度が飛躍的に向上したことで、消費者の購買行動は根底から変化した。
文房具メーカー側も黙ってはいない。抗菌機能を備えた特殊フィルムや、環境に配慮したバイオマス素材のカバーを投入するなど、付加価値の高い差別化商品で対抗している。だが、低価格と質の高さを両立させた100均の圧倒的な店舗ネットワークと商品入れ替えの速さは、市場の勢力図を急速に塗り替えつつある。