「たった数回折るだけで、平面が急に美味しそうな立体感を帯びる瞬間があるんです。あの感覚はちょっとした中毒性がありますね」。そう語るのは、今回のブームを牽引するペーパーアーティストの一人だ。
従来の折り紙といえば、鶴や船といった平面的なグラフィックが主流だった。しかし近年の設計理論の進化により、紙の張り(テンション)と折り目の密度を計算し尽くした複雑な3D構造が可能になった。バンズの丸みを表現するための特殊な蛇腹折りや、パティの粗い肉感を出すための微妙な揉み込み技術。これらは幾何学とアートが交差する新たな表現領域と言えるだろう。