「昔の東京の空とは明らかに違う」。長年都内で気象観測を続けている専門家が口を揃えるのは、気候の変化スピードそのものだ。春先の季節外れの夏日、初夏を思わせる急激な気温上昇、そして秋口まで尾を引く残暑。かつてのような四季の滑らかなグラデーションは影を潜め、季節と季節が突然入れ替わるような荒々しい気候変化が定着しつつある。
特に顕著なのが、短時間で狭いエリアに集中して降る「局地的大雨」の頻発だ。数十年前であれば「夕立」と笑って済ませられた夕刻の雨が、現代の東京では地下街への浸水や降雨による都市機能の麻痺を引き起こす脅威となっている。気象庁の長期データを見ても、1時間あたり50ミリを超えるような激しい雨の発生回数は右肩上がりを続けており、2026年はその傾向がさらに強まっている。