主力を欠くことは、チームの勝敗だけでなく経営面にも直撃する。スター選手がペナルティを受けると、ユニフォームの売上低迷やチケット販売の落ち込みはもちろん、スポンサー企業からの契約解除通告という致命的なリスクが発生する。コンプライアンスを重視する大企業ほど、不祥事を起こした選手やそれを管理できなかったクラブに対してシビアな姿勢をとる。
また、選手自身の年俸カットや違約金支払いなど、経済的ペナルティの金額も年々高額化している。ある欧州サッカーのビッグクラブでは、主力FWの長期離脱に伴う損害が数十億円規模に達したと試算された。たった一度の無謀な行動が、クラブの補強計画や経営基盤を数年間にわたって狂わせる現実に、フロント陣は胃を痛めている。