大正ロマンの残り香が漂う門司港エリア。しかし、現在の門司港は単なる「歴史保存地区」の枠にとどまらない。重要文化財である門司港駅舎を筆頭に、旧門司三井倶楽部や旧大阪商船といった重厚な建造物の内部では、現代アーティストによる没入型のデジタルインスタレーションや企画展が常時開催されている。
海風を感じながらプロムナードを歩けば、名物の焼きカレーの香ばしい香りが漂う。かつて国際貿易港として栄えたこの場所で、かつてのハイカラな異国情緒に浸りつつ、リノベーションされた近代建築のクラフトビールバーで喉を潤す――これ以上の贅沢があるだろうか。歴史の重みとモダンな感性が交差するストリートは、歩くたびに新しい発見を約束してくれる。