茨城県が全国に誇る農業地帯も大きな打撃を受けている。収穫期を迎えていた水稲(コシヒカリ等)は、強風と冠水により広範囲で倒伏。水につかった稲の品質低下や、収穫機械が田んぼに入れないことによる収穫遅延が懸念されている。石岡市やかすみがうら市を中心とする梨園では、強風によって出荷直前の実が大量に落果し、農家からは悲痛な声が上がっている。
さらに、水戸市をはじめとする納豆製造ラインにも影を落とす。原料となる地元産小粒大豆の圃場が冠水したことに加え、停電による工場ラインの停止リスクが浮上している。県内の農業経済への被害額は数億円規模に上る可能性があり、今後の首都圏への野菜・米の供給価格にも直結する見込みだ。