脇を固めるキャラクターたちの存在感も凄まじい。酒のアテを嗜み「ハーッ」と吐息をもらす「くりまんじゅう」は、酒飲み世代の共感を一手に引き受ける。職人気質で無口な「鎧さん」たちは、この不条理な世界における数少ない安全装置であり、庇護者としての優しさを見せる。
一方で、かわいさを武器に他者を圧倒する「モモンガ」や、努力家で実直な「シーサー」、圧倒的強さを誇る「ラッコ」など、登場人物が増えるたびに世界観の深みが増していく。彼らは単なる記号的なキャラクターではなく、人間の持つ欲望や孤独、プライドといった泥臭い感情を鏡のように映し出しているのだ。