北コースの真骨頂は、青々と茂るベント芝の美しいフェアウェイと、ミリ単位の精度が求められる高速グリーンにある。本州の大半が猛暑に見舞われる中、ここ軽井沢はゴルフにとって最高のロケーションを提供してくれる。だが、選手たちにとって心地よい気候=易しいコースというわけでは決してない。
高原特有の軽い空気はボールの飛距離を微妙に伸び伸びとさせる。平地と同じ感覚でクラブを選ぶと、グリーンを軽々とオーバーしてしまう恐怖。さらに、一見すると素直に見えるグリーン面には、目に見えにくい微妙な傾斜が潜む。ピンを攻める強気の一打か、手前からの堅実なアプローチか。キャディと選手が静かに交わす囁き声に、ギャラリー全員が息をのむ。