近年の地球規模の温暖化は、養殖現場にも容赦ない試練を与えている。特に昨年から続く海水温の上昇は全国の牡蠣養殖に深刻な影響を与えたが、日生の生産者たちは長年の経験とテクノロジーを融合させてこれに対抗した。筏(いかだ)の水深を細かく調整し、潮の流れと温度変化を見極める精密な管理を行うことで、へい死率を劇的に抑え込むことに成功したのだ。
水揚げがピークを迎えた2026年現在のレポートによれば、今季の身入り率はここ数年で最も高い水準を記録している。水温が下がった冬場の急速な身締まりにより、甘み成分であるグリコーゲンの含有量が飛躍的に増加。一口食べれば、クリーミーでありながら後味がすっきりとした、日生特有の上品な味わいが実感できるはずだ。