2026年現在も、このアトリエを取り巻く熱狂は冷める気配がない。海外からの旅行者や国内のスイーツ愛好家が、早朝から整理券を求めて足繁く通う光景は日常茶飯事となっている。
だが、店内に一歩入れば外の喧騒は嘘のように消え去る。席数を限定し、一人ひとりのゲストに最高峰の状態で一皿を届けるスタイルを徹底して崩さない。ファストフード的な消費とは対極にある「体験としての食」がここには存在する。決して安価ではない価格設定でありながら、リピーターが絶えない理由は、ひと口食べれば誰もが納得する圧倒的な完成度にある。