江戸時代、最上川の水運を通じて京都や大阪へと運ばれた紅花。紅花取引で莫大な財を成した豪商たちの面影は、今も町内の街並みに色濃く残る。だが、この地の紅花物語は過去の遺産にとどまらない。
2026年、世界的なSDGsやサステナブルファッションの波を受け、天然アパレル染料としての「紅花染め」に海外ラグジュアリーブランドからの関心が急増している。化学染料にはない優美な発色と、環境負荷の低さが評価された結果だ。地元農家と若手クリエイターが連携し、紅花の栽培から染色加工、製品化までを一貫して手掛ける新しいサプライチェーンの構築が進められている。