札幌の中心地・大通公園をスタートし、洗練された街並みを駆け抜けるルートは、数々のドラマを生み出してきた。しかし、ランナーにとって真の試練が訪れるのは、中盤から後半にかけて伸びる直線道路「新川通」だ。遮るもののない直射日光と照り返しが容赦なくランナーの体力を奪う。ここでのペース配分こそが、完走かリタイアかを分ける運命の分岐点となる。
後半、広大な北海道大学キャンパスの緑豊かな木漏れ日をくぐり抜けると、フィニッシュ地点である大通公園の歓声が再び耳に届き始める。激しい苦痛を乗り越えた先に待つ達成感。この独特のコース展開こそが、リピーターを惹きつけてやまない最大の魔力なのだ。