「表記上は徒歩4分なのに、実際に歩くと5分以上かかった」という声は後を絶ちません。この誤差が生まれる最大の理由は、公的な計算基準に信号待ち・踏切・坂道・階段の昇降時間が含まれていない点にあります。
たとえば、ルート上に幹線道路の交差点が1箇所あるだけで、赤信号によって1分〜2分程度の待ち時間が加算されます。さらに、開かずの踏切や歩道橋の登り降り、マンションのエレベーター待ちやエントランスから部屋までの移動(いわゆる「ドア・ツー・ドア」の動線)を考慮すると、同じ300mでも体感時間は大きく変わります。
日常の移動において徒歩300mが遠いか近いかの分かれ道は、こうした「歩行を止める障害」の有無にかかっています。物件選びやルート確認を行う際は、地図上の数字だけでなく、現地の信号数や勾配を実際に歩いて確かめることが失敗を防ぐ鉄則です。