ドメスティックな人気にとどまらず、彼女は世界へも羽ばたいた。パリ・コレクションをはじめとする海外のランウェイに立った経験は、彼女の表現者としての骨格をさらに強固なものにした。
当時、アジア人モデルに求められがちだった「オリエンタルな神秘性」というステレオタイプに対し、彼女はもっと野性的で、剥き出しの人間味を持って対峙した。デザイナーの意図を汲み取りながらも、自らの個性を消さないそのウォーキングは、海外のクリエイターたちにも強い印象を残した。この時期の「服と対話し、肉体で表現する」という経験が、のちの女優としての身体表現に直結していることは疑いようがない。