若山詩音の芸歴は、多くのファンが想像する以上に長い歴史を持っています。3歳で劇団ひまわりに入団した彼女は、早くから子役としてテレビドラマや映画、舞台の世界で活動を開始しました。
当時の出演作として有名なのが、2002年のNHK大河ドラマ『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』です。前田利家とまつの娘である「なつ」役などを演じ、幼い頃から厳しいプロの撮影現場を経験してきました。当時の特番インタビューや関係者の証言によると、現場での集中力と物怖じしない度胸は当時から際立っていたと伝えられています。
実写子役から声優への本格的なシフトの契機となったのが、2019年公開の長編アニメーション映画『空の青さを知る人よ』です。オーディションで主人公の相生あおい役に抜擢され、等身大の思春期の葛藤や焦燥感を、アニメ的な誇張を削ぎ落とした「生々しい声」で見事に表現。この一作がアニメ業界関係者に強烈なインパクトを与え、一気に主役級声優への階段を駆け上がることになりました。