インターネットのオカルト掲示板やSNSでは、一庫ダム周辺のトンネルや橋を名指しした「心霊スポット」としての噂が散見されます。「夜間に不可解な音が聞こえる」「トンネル内で怪奇現象が起きる」といった怪談めいた言説が一人歩きしているのが実情です。
しかし、地元の歴史的背景や現地取材を精査すると、これらの噂の根底にあるのは「かつての道路環境と深い山間地形」です。ダム完成以前の旧道は道幅が狭く街灯も少なかったため、夜間の見通しの悪さが不気味な印象を与え、都市伝説が形成されたと考えられます。
現在の一庫ダム周辺は主要幹線道路がバイパス化され、道路照明や防犯カメラが整備されています。夜間は警察による定期的なパトロールも実施されており、治安上の重大な問題は報告されていません。怪奇現象の噂に実態はなく、夜間走行時の野生動物(シカやイノシシ)の飛び出しやカーブでのスピード超過といった、現実的な交通安全対策こそが留意すべき事項です。