彼の一躍脚光を浴びた瞬間を振り返る上で、2001年公開の映画『ウォーターボーイズ』は外せない。早乙女薫役として魅せた圧倒的な個性と絶妙なコメディセンスは、当時の映画界に新鮮な風を吹き込んだ。愛嬌と繊細さが同居したパフォーマンスは、観客の心に強烈な印象を刻みつける。あの一作が彼のキャリアにおける大きな転換点となったことは疑いようもない。
しかし、一発のヒット作で終わらないのが彼の強みだ。その後も舞台、テレビドラマ、映画と幅広く出演を重ね、演者としての引き出しをたゆまぬ努力で増やし続けた。コミカルな役柄から深みのある人間ドラマまで、作品ごとに全く異なる表情を見せる柔軟性は、現場スタッフや共演者からも高く評価されている。