安倍元首相の「子供」を巡る背景を正しく理解するには、父・安倍晋太郎元外相の3兄弟と、その次の世代(甥たち)の構図を把握しておく必要があります。
- 長男:安倍寛信氏(元三菱商事パッケージング社長) - 政治の世界には入らず、実業界で活躍。その長男(元首相の甥)も大手企業に勤務する民間人です。
- 次男:安倍晋三氏(元首相) - 子供はおらず、昭恵夫人と生涯を共にしました。
- 三男:岸信夫氏(元防衛相) - 生後間もなく母方の実家である岸家に養子入り。その長男が岸信千世氏です。
2026年4月に行われた衆院山口2区補欠選挙において、体調不良で議員辞職した岸信夫氏の後継として出馬し、当選を果たしたのが甥の岸信千世衆院議員です。信千世氏は安倍元首相にとっても甥にあたるため、「安倍元首相の後継者になるのではないか」と一部で目されましたが、信千世氏はあくまで父・岸信夫氏の地盤(岩国市など山口2区)を継承しました。
一方、安倍元首相の長年の選挙区であった下関市・長門市(旧山口4区)は、昭恵夫人の強い後押しもあり、元下関市議の吉田真次衆院議員が公募によって後継となり、議席を守っています。血縁による直接的な継承を行わなかった点は、現代の世襲批判に対する一つの明確な回答となりました。