仕事上の都合、突然の雨、あるいは習慣で無意識にお風呂で髪を洗ってしまった場合でも、過度に絶望する必要はありません。適切な初動対応を数分以内に行うことで、うねりや広がりといったダメージを最小限に抑え込むことが可能です。
水分を含んだ毛髪が乾燥するプロセスにおいて、水素結合が歪んだ形状のまま再固定されてしまうことが最大の懸念点です。万が一濡らしてしまった場合は、以下の4ステップによる即時リカバリーを直ちに実行してください。
- 擦らずに水気を吸い取るタオルドライ:ゴシゴシと擦り合わせる摩擦は開いたキューティクルを破壊します。吸水性の高いマイクロファイバータオル等で髪を挟み込み、上から優しくプレスして水分を吸い取ります。
- 弱酸性のアウトバストリートメント塗布:中間から毛先を中心に、油分とケラチン補修成分が含まれたミルクまたはオイルを塗布します。毛髪内部の急激な乾燥を防ぎ、キューティクル表面を保護膜でコーティングします。
- ドライヤーで根元から毛先へ上方向から完全温風乾燥:絶対に自然乾燥させてはいけません。ドライヤーの風を斜め上45度から毛先に向けて当て、目の粗いコームや手ぐしで優しく真っ直ぐ引っ張りながら完全に乾かします。
- 冷風モードでストレート形状を記憶させる:髪全体の水分が完全に飛んだら、最後に上から冷風を2分間当てます。髪は温まり冷える瞬間に形状が固定されるため、冷風によってキューティクルを引き締め、まっすぐな状態を定着させます。
もし翌朝起きて部分的なチリつきや強い折れ跡が見られる場合は、自己判断でアイロンを強く当てて直そうとせず、施術を受けた美容室にすぐ連絡を入れましょう。多くのヘアサロンでは施術後1週間から10日間の「技術保証期間(お直し期間)」を設けており、プロの手による再トリートメントや酸リンス処理で修復できるケースが多いためです。