現在、FIVB(国際バレーボール連盟)世界ランキングの最上位に君臨する女子バレーイタリア代表。かつては個々の能力が高くとも大舞台でのメンタル面のムラが指摘される場面もありましたが、近年のイタリアは勝負どころでの決定力と安定感が劇的に向上しています。
チームを劇的に変貌させた最大の要因は、名将フリオ・ベラスコ監督による組織改革です。バレーボール界の伝説的指導者であるベラスコ監督は、就任直後から選手の起用法と戦術をクリアにし、エゴヌを中心とするオフェンス力と、粘り強いディフェンスシステムの融合を完成させました。
イタリアの強さを支える要素は、単なるフィジカルの高さだけではありません。
第一に、世界最高峰のブロック&ディフェンス力です。ミドルブロッカー陣の素早い横移動と高い壁、そしてベテランリベロのモニカ・デジェンナーロを中心とした正確なフロアディフェンスが、相手のアタック決定率を徹底的に削り取ります。
第二に、セッターのアレッシア・オッロが操る多彩かつ高速なトスワークです。サイドへのハイセットだけでなく、パイプ攻撃(バックセンターからのアタック)やクイックを巧みに織り交ぜるため、相手ブロックは的を絞ることができません。高さとスピード、そして緻密なデータ分析が融合した隙のない戦いこそが、イタリアを世界最強へと押し上げている決定的な理由です。