チケットリセールや一般発売の座席選択において、多くの人が陥りがちな「2大誤解」が存在します。
誤解1:「S席ならどの位置でも見やすい」という思い込み
大型商業ミュージカルでは、1階席のほぼ全域(1列目から28列目まで)および2階席の前半〜中盤がすべて一律の「S席」として販売されるケースが珍しくありません。しかし、同じS席料金を支払っていても、「1階5列目センター」と「1階25列目端席」では臨場感も視界の広さも雲泥の差です。S席だからと無条件に安心するのではなく、列番号と座席番号を座席表で照合し、視界特性をあらかじめ把握しておく必要があります。
誤解2:「1階後方列のほうが2階前方列より格上」という先入観
「1階席」という名称から、1階の後方列(20〜28列目)を2階席より優先して選ぶ人がいますが、これは視界の観点からは構造的な罠になり得ます。1階後方は舞台からの距離が約30メートル以上離れる上に段差が緩やかであるため、前列の観客による視界遮蔽が起きやすくなります。舞台全体の演出やキャストの立ち位置をすっきり楽しみたい場合は、傾斜がしっかりと確保されている2階席の2〜4列目を選ぶほうが満足度は劇的に高くなります。