溶接のオーバーラップ原因と防止策|アンダーカットとの違いや補修手順を解説

溶接のオーバーラップ原因と防止策|アンダーカットとの違いや補修手順を解説

溶接のオーバーラップ原因と防止策|アンダーカットとの違いや補修手順を解説の総合ガイドをお届けします。役立つ情報がチェックできます。

Q1:オーバーラップが発生した溶接部を放置すると、具体的にどのようなリスクがありますか?
A1:ビード止端部にノッチ(切り欠き)が形成されている状態のため、部材に荷重や振動が加わった際、そこへ集中して応力がかかります。応力集中係数が跳ね上がることで、基準値以下の小さな繰り返し応力であっても金属疲労が進行し、突発的な疲労破壊や遅れ割れを引き起こす重大リスクとなります。

Q2:下向き水平すみ肉溶接でオーバーラップを頻発させてしまう際の即効対策は?
A2:まずトーチの前進角・後退角を見直し、後退法でトーチを立て気味(進行方向に対して直角から10度程度傾ける程度)に構えてください。そして電流を下げるのではなく、運棒速度をこれまでより1.2〜1.5倍程度速く動かす意識を持ちます。溶融池がトーチの先端を追い越さないスピード感を身体に覚えさせることが最も効果的です。

Q3:グラインダーで削って手直しした箇所は、必ず再溶接が必要ですか?
A3:必ずしも再溶接は必要ありません。オーバーラップ部分を砥石で削り落とし、母材の削り込みが許容値(規定の板厚不足にならない範囲)に収まっており、かつ止端部がR1mm以上の滑らかな鈍角に仕上がっていれば、研削終了の状態で外観検査をパスできます。ただし、削りすぎによって母材の有効肉厚を割ってしまった場合に限り、補修溶接が必要となります。

井上 凛
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井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。