オリジナル版の公開から30年の時を経て制作された『スノーマンとスノードッグ』もまた、ファンの間で根強い人気を誇る傑作だ。前作のノスタルジーを単に踏襲するのではなく、愛犬を失った少年の悲しみと新たな希望という、より深いテーマに踏み込んでいる。
特筆すべきは、デジタル技術が全盛となった時代でありながら、前作へのリスペクトを込めて無数の手描きイラストレーションによるアナログ手法が守られた点である。空を飛ぶシークエンスの美しさはそのままに、愛らしいスノードッグという新たなキャラクターが加わることで、現代の世代にとっても身近でエモーショナルな物語へと昇華された。