興味深いのは、イチローと大谷翔平という、異なる世代の天才たちを間近で支え、導いた存在が、かつて人生の一時期を共にした二人だったという事実だ。
福島氏の「静謐なるプロフェッショナリズムによる環境作り」と、栗山氏の「情熱とロジックによる才能の限界突破」。アプローチこそ真逆に見えるが、根底にあるのは「人間の可能性を極限まで信じ、それを全開にさせる」という共通の信念だ。この二つの流儀が、結果として近代日本野球が誇る世界最高峰の成果を裏から支えていたという事実は、歴史の皮肉であり、同時に奇跡的な必然とも言える。