加藤あいのキャリアを語る上で欠かせないのが、社会現象となった映画・ドラマ『海猿』シリーズ(2004年〜2012年)でのヒロイン・伊沢環菜役です。伊藤英明演じる潜水士・仙崎大輔とのひたむきで切ない純愛劇は日本中を熱狂させ、過酷な現場で戦う主人公を健気に支える姿は、まさに平成を象徴する理想のヒロイン像として刻まれました。
彼女の魅力は『海猿』だけに留まりません。1997年にドラマ『ギフト』で女優デビューを果たしたのち、1998年の『聖者の行進』、そして2000年の宮藤官九郎脚本による伝説的ドラマ『池袋ウエストゲートパーク(IWGP)』のヒロイン・渋沢ヒカル役でその存在感を決定づけました。清純派の佇まいの中に狂気を秘めた多面的な演技力は、当時の若者カルチャーに強烈なインパクトを残しています。
その後も『夫婦。』『anego[アネゴ]』『ハケンの品格』など、時代を彩る話題作に次々と出演。数十本に及ぶ大手企業のテレビCMに起用され続けた実績は、彼女が持つ清潔感と信頼性の高さを如実に証明しています。こうした黄金期の実績があるからこそ、現在の復帰時にもオールドファンのみならず、リアルタイムを知らない若い世代からも高い関心が寄せられています。