この特大スクリーンの真価が最も発揮されるのは、映像作家が並々ならぬこだわりを注ぎ込んだ大作だ。例えば名匠クリストファー・ノーラン監督の圧倒的試みである『オッペンハイマー』。IMAX専用カメラが捉えた重厚な質感や音響設計の緊張感は、この空間で鑑賞して初めて真の意図が理解できる。
また、トム・クルーズが極限の空中撮影に挑んだ『トップガン マーヴェリック』や、スピード感溢れる最新のSFアクション映画においても、臨場感の差は歴然だ。重力を感じるような旋回音、鼓膜を揺らす爆音。クリエイターが「劇場のスクリーンのために」構築したすべての要素が、観客の五感を直撃する。