旅の醍醐味は、時間や季節によって表情を変える水の色彩にある。特に日差しが斜めに差し込む午前中の光景は格別だ。橋の中ほどに立ち、眼下を見下ろすといい。
言葉を失うほどの透明度を誇る「仁淀ブルー」が、光の加減で濃いエメラルドグリーンから深いサファイアブルーへと刻一刻と変化していく。季節ごとの表情も見逃せない。春になれば橋の周辺に植えられた桜が一斉に咲き誇り、淡いピンクと水面の青との見事なコントラストを描き出す。秋には四国の山々が燃えるような紅葉で彩られ、水面に映り込む木々の赤が息をのむほど鮮やかだ。単なる構造物を超えて、自然の美しさを際立たせるフレームとして機能している。