東京ディズニーシーのアトラクションがこれほどまでに人々を魅了する背景には、一切の妥協を排したバックグラウンドストーリー(BGS)の存在がある。例えば「センター・オブ・ジ・アース」では、天才科学者ネモ船長の驚異的な科学力と地底世界の神秘、そして予期せぬ自然の脅威までが完璧なシナリオとして展開される。
ゲストは単なる観客ではなく、探検隊の一員としてその場に存在する。乗り場に至るキューライン(待ち列)に並べられた実験器具やスケッチ、壁面の傷に至るまで、すべてに明確な意味と歴史が与えられている。視覚、聴覚、触覚のすべてを揺さぶるストーリーテリングが、何十回訪れても色あせないリピート価値を創出しているのだ。