「他人の話し声や光害から完全に遮断された場所で過ごしたい」――こうした切実なニーズに応える形で、全国のキャンプ場で導入が進んでいるのが「クワイエット・エリア(静寂保証区画)」だ。グループでの利用を厳しく制限し、夜間の音や照明の取り決めを徹底したエリアは、予約開始直後に埋まる人気ぶりを見せる。
静寂を売りにするキャンプ場経営者は語る。「ただ場所を貸す時代は終わりました。キャンパーが買っているのは、日常の雑音を完全にオフにできるプライベートな時間と空間です」。焚き火の爆ぜる音と虫の羽音だけが響く夜。現代人にとって最も贅沢なリフレッシュ方法がここにある。