万が一ホルマリンが漏出したり、身体に付着・吸入してしまった場合の初動対応、および不要になった標本液の適正処理方法をまとめました。
1. 身体トラブル時の応急処置
- 目に入った場合:直ちに清潔な大量の流水で最低15分以上洗眼を続け、コンタクトレンズは速やかに外す。絶対に目をこすらず、直後に眼科医の緊急診察を受ける。
- 皮膚に付着した場合:汚染された衣服を速やかに脱ぎ去り、患部を大量の水と石鹸で徹底的に洗い流す。皮膚に赤みや痛みがある場合は皮膚科を受診する。
- 蒸気を吸い込んだ場合:直ちに被災者を新鮮な空気のある風通しの良い場所に移動させ、衣服を緩めて呼吸を楽にさせる。安静を保ち、呼吸困難や咳が続く場合は直ちに医療機関へ搬送する。
2. 決してやってはいけない廃棄ミスと正規処分ルート
ホルマリン原液や使用済み固定液を流し台や下水道、側溝に直接廃棄することは下水道法および水質汚濁防止法により固く禁じられています。水処理施設の微生物を死滅させ、環境に甚大な被害を与えます。
事業所や大学で廃棄する場合は、認可を受けた特別管理産業廃棄物処理業者に委託し、マニフェスト(産業廃棄物管理票)を発行して最終処分まで追跡管理しなければなりません。実験室レベルで微量を無害化処理する場合は、亜硫酸水素ナトリウム等を用いた還元処理や活性汚泥処理手順に則った厳密な中和プロトコルが必須です。