ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが手掛けるアメコミ映画の大ヒットシリーズ『ヴェノム』。その最終章が幕を閉じ、異色のダークヒーローを演じ切った彼のキャリアは新たな局面を迎えた。シンビオートとの奇妙な共生関係を、コミカルかつ哀愁漂う芝居で表現した手腕は実に見事だった。
撮影現場での未公開エピソードも興味深い。自身で声の吹き替えとモーションキャプチャの事前録音を担当し、現場ではイヤホンから流れる己の声に合わせて一人芝居を打ちつづけたという。CGキャラクターとの対話という難題を、徹底した独り芝居のスキルで克服した。アメコミ映画史に刻まれたこのハマり役を終え、彼は次なる高みへと視線を向けている。