ジャッキアップした状態で車体下に入る作業は、死傷事故と隣り合わせだ。油圧ジャッキのシール破損や圧力抜け、地震などの揺れによって、一瞬にして車体が落下してくる恐れがある。車体を持ち上げた直後、必ず耐荷重を満たしたリジットラックを左右の安全指定位置に噛ませ、ジャッキの圧力を少し抜いてラックに荷重を分散移転させなければならない。
リジットラックを掛ける位置は、サイドシルのジャッキポイント補強部、もしくは頑丈なフレーム部だ。ラックの受け頭にゴムパッキンやアダプターを装着することで、車体側の金属保護と滑り止め効果が飛躍的に高まる。「ジャッキだけで大丈夫だろう」という過信が、取り返しのつかない大事故を引き起こす。命を守る二重三重の安全対策がプロとアマチュアを分ける境界線だ。