2026年3月、NHK朝の看板情報番組『あさイチ』のメインキャスターを務めていた近江友里恵アナウンサーの電撃退職が発表された際、メディア界には激震が走りました。当時32歳、名実ともにNHKのトップアナウンサーとして絶大な人気を誇っていた彼女が選んだ道は、慣例的な「大手芸能事務所所属のフリーアナウンサー」ではなく、三井不動産株式会社への総合職としての転職でした。
報道各社の取材や本人が退職時に語った言葉、関係者の証言を総合すると、この異例のキャリアチェンジの原点はまさに『ブラタモリ』のアシスタント時代(2016年4月〜2018年3月)にありました。
番組内でタモリさんや専門家たちとともに日本全国の地形、歴史、都市構造を巡る中で、近江アナは「街の歴史や人々の営みを支えるインフラ・景観の力」に強く惹かれていきました。早稲田大学政治経済学部出身の彼女は、伝える側(メディア)にとどまるのではなく、「自分自身の手で人と街をつなぐ空間を創出したい」という当事者意識を急速に強めていったとされます。
退職直前の生放送では、「街づくりに関わる仕事がしたいという思いがずっと心の中にありました」と晴れやかな表情で語り、視聴者や共演者の博多華丸・大吉からも温かいエールで見送られました。2026年現在、彼女は三井不動産のまちづくり推進部門等で広報やプロジェクト推進に携わっており、テレビ業界の枠を超えた「越境転職の成功モデル」としてビジネス界からも高く評価されています。