連絡途絶の一報を受け、警察や民間の山岳遭難救助隊が編成されますが、現場の過酷な気象条件は捜索活動の前に大きな壁として立ちはだかります。猛吹雪や雪崩の危険がある中ではヘリコプターの飛行が制限され、地上部隊の投入も二次災害のリスクと隣り合わせの決断を迫られます。
痛ましい遺体発見の経緯を振り返ると、登山道から大きく外れた急峻な谷底や、雪洞を掘ろうとした痕跡の残る岩陰で見つかるケースが目立ちます。もし初期の段階で尾根に留まり風雪を凌いでいれば、あるいはGPSのSOS信号を早期に発信していれば――。紙一重の選択が遭難生存ルートと悲劇を決定的に分けていたことが、後の現場検証で明らかになっています。