家族の絆を取り戻し、アイドルとしても確固たる地位を築きつつあった横山を、さらなる過酷な悲劇が襲います。それは2010年5月、ソロコンサートツアー『横山YOUがヤッちゃいます〜第3弾〜』青森公演の当日のことでした。
開演のわずか数時間前、地元・大阪のスーパーで買い物をしていた母親(当時50歳)が突然倒れ、虚血性心疾患により急逝したという衝撃的な一報が横山のもとに届きます。あまりにも突然の別れに、周囲のスタッフは公演の中止や延期を提案しました。しかし、取り乱す胸の内を抑え込み、横山はステージに立つことを選びます。
「オカンは、僕がファンの前で笑顔で歌っている姿を見るのが何より好きだった。ここで中止にしたらオカンに怒られる」
母親へ感謝を伝えるために自ら作詞した楽曲『オニギシ』を歌う際、堪えきれない大粒の涙が頬を伝いました。それでも最後までマイクを握りしめ、ファンへ笑顔を届けきったプロとしての姿は、多くの人々の胸に深く刻まれました。最愛の母を失った深い悲しみを抱えながらも、横山は逃げ出さずに自らの足で立ち続けたのです。