近年のギアトレンドにおいて、最も熱い視線が注がれているのがウルトラライト(UL)思考と、野外の知恵を駆使するブッシュクラフトの融合だ。最先端の軽量シェルターで移動の負担を最小限に抑えつつ、現地で拾った枝をナイフで削ってペグを作ったり、火打ち石から火種を育てたりする。過度な文明に頼らない原初的な体験に、現代人は強い快感を覚えているのだ。
直火禁止のサイトが増えた今、ソロ用のコンパクトな折りたたみ焚き火台を使った「焚き火の極意」も深まりを見せている。風向きを正確に読み、薪の組み方を変えて熾火の熱量をコントロールする。単に燃やすのではなく、火を「育てる」プロセスそのものが、疲れ切った脳を休息させる最高のマインドフルネスとして機能している。