砂田毅樹が29歳という若さで引退を決断した背景には、長年にわたる過酷な登板過多と左腕のコンディション悪化がありました。
横浜DeNA時代、砂田はブルペンの大黒柱としてフル回転を続けました。特に2017年には62試合、翌2018年には70試合に登板。連日ブルペンで肩を作り、勝敗に関わらずチームのために腕を振り続けた代償は、確実に左肩や左肘へ蓄積していきました。
中日移籍後も復活を期してフォーム改良やリハビリを重ねたものの、自身の代名詞であったキレのあるスライダーと強気のストレートを取り戻すことは容易ではありませんでした。「チームの勝利に直結する投球ができなくなったときは身を引く」という強いプロ意識を持っていたからこそ、球団からの戦力外通告を機に、悔いなく現役生活を終える決断を下したのです。