榊原郁恵の芸能界入りは、日本のオーディション番組史に刻まれる一大イベントから始まりました。1976年、ホリプロが主催した「第1回 ホリプロタレントスカウトキャラバン」において、応募総数1万9824人の中から見事初代グランプリに選出されたのです。当時まだ17歳の高校生だった彼女は、屈託のない笑顔と抜群のプロポーション、そして透明感あふれる美貌で審査員を圧倒しました。
翌1977年1月、シングル『私の先生』で歌手デビューを果たすと、デビュー当時のキャッチフレーズ「一億円のシンデレラ」に違わぬ存在感を発揮します。当時の女性アイドル界は清楚でおとなしいお嬢様タイプが主流でしたが、彼女が放つ太陽のような明るさと健康的でスポーティな魅力は極めて新鮮であり、瞬く間にファン層を拡大していきました。