ショベルヘッドやパンヘッドといった数十年前に製造されたヴィンテージエンジンは、適切なメンテナンスと高度な技術なしには現代の路上を走り続けることができない。ピストンリングのクリアランス調整から、内部パーツの精密な加工に至るまで、長年の経験に裏打ちされた深い知識が必要とされる。古き良き時代のメカニズムを理解し尽くしているからこそ、トラブルを未然に防ぎ、本来のパワーを引き出すことが可能になるのだ。
また、既製品のパーツを単にボルトオンするスタイルとは一線を画す「ワンオフ制作」こそが、真骨頂と言える。パイプを曲げ、溶接し、磨き上げる工程のすべてに妥協はない。マフラーの引き回しラインひとつを取っても、車体全体のシルエットと完璧な調和を生み出すように設計されている。徹底したこだわりが、世界に一台しか存在しないマシンを構築していく。