インクが薄くなってきた際、多くの保護者が陥りがちなのが「補充インクの互換性の罠」だ。安易に「黒いインクならどれも同じだろう」と判断し、他社製インクや100円ショップの補充液を注入すると、取り返しのつかない事態を招く。
インクはメーカーや製品ごとに溶剤の配合比率、粘度、界面活性剤の構成が全く異なる。例えば、シヤチハタの専用パッドに他社の速乾性インクを注いだ場合、内部のスポンジ素材が化学反応で硬化して二度とインクを吸わなくなったり、逆に溶解してパッドがボロボロに崩壊したりする事例が報告されている。結果としてスタンプ台そのものを買い直す羽目になり、コスト削減のつもりが余計な出費を生む。補充時は必ず本体指定の純正インクを使用することが、道具を長持ちさせる唯一の近道だ。