語源と歴史の多様性を追ううえで外せないのが、音楽とストリートカルチャーにおける文脈だ。米国ルイジアナ州の音楽的聖地で誕生したニューオーリンズ・ジャズには、「セカンドライン」と呼ばれる伝統的なパレード文化が息づいている。
元々は葬送の行進(ジャズ・フューネラル)に由来し、ブラスバンドや遺族といった主役の隊列を「ファーストライン」と呼ぶのに対し、その背後でリズムに合わせて踊りながら付いていく群衆や市民をセカンドラインと称した。悲しみを乗り越えて生命の喜びを爆発させる独特のシンコペーションリズムは、現代のファンクやヒップホップにも多大な影響を与え続けている。