「華麗なる一族」という言葉がこれほど似合う家系は他にありません。岩崎家の家系図を広げると、日本の名家が網の目のように連なる壮大な日本の名家 閨閥図が浮かび上がります。歴代の岩崎家当主やその令嬢たちは、国家を動かす政治家や学者、旧華族との婚姻を重ねてきました。
代表的な例を挙げると、弥太郎の長女・春路は後の内閣総理大臣である加藤高明に嫁ぎ、三女・雅子は同じく総理大臣を務めた幣原喜重郎の妻となりました。首相経験者が2人も一族に名を連ねるという事実は、当時の三菱が持つ政治的影響力の凄まじさを物語っています。
さらに、弥之助の娘や久弥の娘たちも、旧公爵家や旧子爵家、さらには三井家や住友家といった他財閥の重鎮、日本銀行総裁を輩出した名家へと嫁ぎました。こうした華麗なる一族の閨閥結婚は、単なる富の誇示ではなく、激動の近現代史において一族の社会的信用と安全保障を確固たるものにするための戦略的パートナーシップでもありました。