公共施設や駅、商業施設の多目的トイレ(誰でもトイレ)のドアに描かれている、「お腹に十字マークが描かれたピクトグラム」をご存じでしょうか。これが「オストメイト対応トイレ」を示す公式シンボルマークです。
オストメイトは便意や尿意を自力でコントロールできないため、腹部に密着させた専用パウチ(装具)に排泄物をため、定期的にトイレで排出・洗浄する必要があります。そのため、オストメイト対応トイレには以下のような特殊設備が備えられています。
- 汚物流し台:立ち上がった姿勢やお腹の高さでパウチから排泄物を流しやすい専用の便器。
- 温水シャワーノズル:パウチの排出口や装具周辺の皮膚を清潔に洗浄するための設備。
- 着替え台・荷物置き:新しい装具への張り替え時に服を脱いだり予備装具を広げるためのスペース。
- 汚物入れ:使用済みのパウチや医療廃棄物を衛生的に処理するためのゴミ箱。
見た目には健康な人と全く変わらないため、オストメイトが一般の優先トイレを利用する際に周囲から誤解の視線を向けられるという課題もありました。しかし、著名人の啓蒙活動やメディアでの周知が進んだことで、社会全体のバリアフリー意識は急速に深まっています。