近年急速に普及したマウスピース型矯正ですが、SNS上ではインビザライン失敗のネットの反応として「前歯で物が噛み切れない」「奥歯が沈み込んで噛み合わせが狂った」といった深刻なトラブルの吐露が散見されます。
マウスピース矯正は手軽に見える反面、骨格的な難症例への適用には極めて高度な診断力が求められます。不適切な治療計画のままマウスピースで歯を無理に押し込むと、歯根が骨の外側に突き出したり、歯と歯の隙間に黒い三角形の空間ができるブラックトライアングル発生の理由となります。歯肉退縮によって歯根が露出すると、実年齢以上の老け感や食べかすの詰まりに悩まされることになります。
さらに軽視できないのが、顎関節症と噛み合わせ悪化の真相です。見た目だけを並べて噛み合わせの高さ(咬合高径)が低くなると、下顎頭が関節包の奥に押し込まれ、顎の関節に激しい痛みが生じたり口が開かなくなったりする機能障害に直結します。「口元がブサイクになった」と感じるストレスと顎の機能障害が重なり、精神的に追い詰められる患者も少なくありません。