日本国内で流通する単三電池は、国際電気標準会議(IEC)の規格で「R6」または「LR6(アルカリ)」と定義されています。標準的なサイズ寸法は直径約14.5mm、全長約50.5mmです。精密機器の電池ボックスはこの規格に合わせてミリ単位で設計されているため、わずかな寸法の個体差が接触不良を引き起こすこともあります。
電圧面で見逃せないのが、使い捨て乾電池(1.5V)とニッケル水素充電池(公称電圧1.2V)の差異です。充電池の公称電圧が1.2Vと低く設定されているのは化学反応の違いによるものですが、一般的な乾電池も放電に伴ってすぐに1.2V付近まで電圧が低下します。そのため、大半の家電製品は1.2Vでも問題なく稼働します。ただし、一部の高出力医療機器や繊細なセンサーライトなど「1.5V専用」と指定されている機器では、充電池を入れると残量警告がすぐに出たり、正常に作動しなかったりするため事前の仕様確認が欠かせません。
また、災害時や急な電池切れの際に役立つのが「単四から単三への変換スペーサー」です。単四電池の外側に樹脂製のアダプターを装着して単三サイズに拡張する仕組みで、電圧自体は1.5Vのまま同じなので非常用として十分機能します。ただし、単四電池は単三電池に比べて容量が約3分の1程度しかないため、持続時間が大幅に短くなる点には留意が必要です。