「チョベリグ」が世の中を席巻したのは、1996年(平成8年)のことだ。前年の1995年頃から東京都渋谷区のセンター街界隈に集まる女子高校生(いわゆるコギャル)の間で使われ始め、1996年に入るとテレビ番組や女性ファッション誌を通じて爆発的に日本中へ拡散した。
当時の渋谷は、安室奈美恵のスタイルを模倣した「アムラー」と呼ばれる少女たちで溢れかえり、ルーズソックスに厚底ブーツ、茶髪に日焼け肌という独自のスタイルが確立された時期にあたる。1995年創刊のストリート雑誌『egg』などが彼女たちのリアルな日常やスラングを大々的に紹介したことで、ストリート限定の俗語だったフレーズが瞬く間にマスカルチャーへと押し上げられた。
発祥の元ネタについては諸説存在するものの、特定の著名人が考案したというよりも、渋谷の女子高生コミュニティの中で自然発生的に生まれた造語が有力視されている。日常の些細な出来事をテンポよく感情豊かに表現する手段として、ストリートの現場で生み出された言葉だった。