公開当時から噂されていたものの、編集室の床に眠ったままとなっていた未開示の映像が存在する。今回浮き彫りとなったのは、ピーター・パーカーと仲間たちが繰り広げる日常のコミカルなやり取りや、アクションの初期テスト映像だ。緊迫したバトルの合間に挿入される予定だったアドリブ満載の掛け合いは、作品のテンポを考慮して泣く泣くカットされたという。
SFアクション映画としてのスケール感を維持しつつ、キャラクター同士の感情の機微をどう描くか。監督と制作陣がミリ単位で削り落とした一連のカットには、作品への並々ならぬこだわりが詰まっている。カットされたシーンを知ることで、本編の完成度がどれほど緻密に計算されていたかがより鮮明に見えてくる。