現行犯逮捕された山上徹也被告の身元が判明すると、捜査関係者の発表やメディアの取材によって、その生い立ちと犯行に至る歪んだ動機が次々と明らかになりました。
警察の取り調べに対し、被告は特定の宗教団体(世界平和統一家庭連合/旧統一教会)に対する強い恨みを供述しました。母親が同団体に多額の献金(総額1億円以上とされる)を重ねた結果、自己破産に追い込まれ、家庭環境が完全に崩壊したことが凶行の根底にありました。当初は団体幹部を狙っていたものの接触が難しく、団体の関連イベントにビデオメッセージを寄せていた安倍元首相を「関係が深い」と一方的に見なし、標的をすり替えたという山上徹也 動機 供述は社会に激震を与えました。
さらに注目を集めたのが、被告が生前に綴っていたTwitter(現X)アカウント(「Silent Hill 333」など)の全記録です。そこには、家庭崩壊による絶望、自らの境遇に対する苦悩、特定の思想や宗教に対する冷笑的かつ執拗な怨嗟が何千件にもわたって投稿されており、いわゆる「ローンオフェンダー(単独の攻撃者)」がネット空間の片隅で孤立を深めながら先鋭化していく過程が克明に刻まれていました。
犯行に使用された手製銃 構造 凶器もまた、極めて計画的かつ異様なものでした。木製の台座に2本の鉄パイプを並列に固定し、黒いビニールテープで巻き付けた構造で、1本のパイプに散弾状のカプセル(複数の金属弾)と火薬が装填されていました。電気着火式によって一度の引き金で6個の弾丸が同時に発射される仕組みとなっており、ネット上で入手した肥料や化学物質から火薬を自家調合するなど、長期間にわたり実験と改良を重ねていた事実が判明しています。