SNSや掲示板には「アパレルは給料が安すぎる」「好きなことを仕事にしたら年収300万円だった」といった声が後を絶たない。実際、5chや知恵袋の書き込みを追うと、「残業代込みで手取り18万円」「ボーナスは寸志程度」といった具体的な不満が並ぶ。一方で、「商社系に転職して年収が200万円上がった」「EC職に異動してから給与が一気に上がった」という成功談も一定数存在する。
現場の実感としても、アパレルの年収が上がらない最大の理由は「業界全体の利益率の低さ」にある。国内アパレル市場は人口減少と消費の二極化で伸び悩み、2026年も市場規模は横ばいか微減が続く。加えて、在庫の廃棄ロスや値引き販売の常態化が利益を圧迫し、人件費に回る原資がそもそも少ない。さらに、販売職は「好きな仕事だから」という理由で低賃金でも応募が集まりやすく、需給バランスが賃金を押し下げる要因になっている。