アシードンクラウドのすべてのコレクションは、デザイナーである玉井健太郎氏が書き下ろすひとつの「物語」から始まります。ロンドンのセントラル・セント・マーチンズで学び、マーガレット・ハウエルでの経験を積んだ玉井氏は、毎シーズン架空のキャラクターや職業を設定し、その人物が実際に着用する生活着や作業服を具現化するという独自の手法を確立しました。
ブランド名である「ASEEDONCLOUD」は、「A SEED ON CLOUD(雲の上にのった種)」という詩的な言葉に由来します。19世紀後半から20世紀初頭の写真や文献に見られる古い作業着のディテールを丹念に掘り起こし、現代のパターンカッティングと融合させるアプローチは、単なるヴィンテージの再現にとどまりません。服の裏地やボタン、ステッチの一本にまで物語の断片が散りばめられており、袖を通すたびに知的好奇心を刺激される仕掛けが施されています。